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金曜日・土曜日と、例のごとく2日間のWorkshopでした。

今回のテーマは、「政策科学としての公衆衛生」って感じです。

初日は、Cost-effectivenessなど、
公衆衛生における政策決定の過程における解析の仕方について。

2日目は、実際の政策決定過程について、
Lectureと、Group workを交互に行う感じで、
Workshopが進められました。

Caseとして挙げられたのは、
「HPVワクチン接種」でした。

これまでもいくつかの講義で、
オーストラリアの医療システムが紹介されてきたのですが、
昨日の昼休み、ちょっと気になっていたところを先生に聞いてみました…。

それがまさに、「オーストラリアの公衆衛生」についてです。
まず、こちらのMaster of Public Health(MPH)のコースに入学して、
ClassmateのBackgroundが多彩なことに驚いたのと、
Australiaで公衆衛生に従事している人について尋ねました。

こちらでは、15年ほど前にSchool of Public Health(SPH)が、
各地の大学に作られて、公衆衛生の専門家の養成が始まったとか。
Sydney Uniをはじめとする古い大学のSPHは、かなりの歴史があるのですが、
その他の大学におけるSPHは、比較的新しいところが多いようです。

そして、Undergraduateでの専攻を問わず、
公衆衛生にかかわる専門職としてのMPHの養成を目指し、
医師だけでなく、経済や教育の専門家など、
さまざまなBackgroundを持った人が、
公衆衛生や疫学の基礎を学んでいるわけです。

ここが日本とちょっと違うところですね。
日本には5つしかSPHはありませんし(東大、京大、阪大、九大、長崎大)、
基本的には医師をはじめとするMedical Backgroundを持った人を中心に、
入学、学位取得という流れになっているところが多いと思います。
しかもMPHが、公衆衛生の専門家であるという認識は、
あまり…というか、ほとんど広まっていないでしょう。
現実に取得している人の数も少ないですし…。

ここは日本における一つの問題点だと思います。

そして今回のWorkshopテーマも、子宮頚がんについてだったのですが、
こちらではScreening(検診)の受診率も高く、
子宮頚がんの罹患率も先進国の中ではかなり低いことから、
彼らはそこをとても誇らしげに語っています。

がん検診の受診率がとても低くて、
これからどうしよう…と思っている日本から来たものとしては、
どうして、一般の人における認識が高いのかとても気になったので、
ちょっとそれも聞いてみました。

すると、1990年代前半から、
国によるPublic Educationが始まり(Mediaなどによる)、
それとともに、受診率が向上してきたとのことでした。

禁煙に対しての国民運動(National Tobacco Campaign(NTC))について、
ちょっとEssayを書いたときにも思ったのですが、
この1990年代と言うところは、新しいSPHが国内に作られ始め、
公衆衛生の専門家の養成が始まった時期と一致するんです。

つまり、何か公衆衛生的な政策を実現するためには、
人材を養成、そして実際に働く人を増やさなければならないと感じました。

僕は留学を考えていた当初、
アメリカでMPHをとるのがいいのかなぁ…、
などと考えていましたが、
こちらでいろいろとLectureを受けるにつれて、
ここでのいろいろな例を学ぶのは、とても貴重だと感じていますし、
国民にできるだけ均一な医療を提供しようと考えているこの国の方が、
格差ありきとなっているところよりも、いろいろ参考になるのかもしれません。

現実に、日本と比べて喫煙率は低く、
子宮頚がんの検診受診率は高く、
その結果と考えられる罹患率は低いわけですし、
国の違いを考慮した上で、
日本における今後の公衆衛生というものの参考にすべきだと思います。

そして、そういったProjectを動かすためには、
さまざまな分野の人が公衆衛生という仕事に入ってこられる、
そして、しっかり知識や技術を学べる環境を整備することが、
まずは一番大切なのかもしれません。

…つまりは、大学の整備やMPHを持って仕事をする人の給料など、
国がお金をちゃんと出しましょうってことなんですけど(笑)。
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2010.04.18 Sun l 学校のこと l コメント (4) トラックバック (0) l top

コメント

No title
Public healthと関係がないかもしれませんが、オーストラリアは健康情報がすごくオープンだと思います。ホームステイしてた頃、よくホストとテレビ見てたんですけど、こっちは手術シーンとか性器とか、健康に関する番組ではモザイクかけないのにびっくりしました。あんまり仰天してホストに「日本じゃあり得ない」、って言ったら、「正しい情報を知るのはよいことだ」とあっけらかんと言われたのを覚えています(こっちのテレビ番組は番組内容を識別するアルファベットと説明が冒頭に入りますけど)。この間行った眼科ではすごく質のいい細かい検査と今後のアドバイスを受けて、お医者さんに「日本じゃここまでしてくれない」と話したら、規定が違うのだそうです。内科もしかり。経済規模やテクノロジーを見ると、大したことない部分が多いけど、 最近、体調を崩しがちで医者に行くことが多い私は、発見が多い分野です。
2010.04.18 Sun l yukiko. URL l 編集
Re: No title
yukikoさん

こんばんは。具合は大丈夫ですか?以前、気管支炎とか仰ってましたが…。

Anyway(笑)、オーストラリアは医療や公衆衛生、
ちょっと頑張っているような気がします。
日本の医療水準が維持されているのは、気合の入った臨床医のおかげで、
これから先、いろいろ考えて行かないとパンクしちゃうと思います。

保険診療やら何やら、制度も違うのですが、
オーストラリアにおける公衆衛生は、
Equityと言うところを大切にしている気がしたので、
これは日本も見習わないといけない気がします。

日本でもいろいろ検査とかしたい医者はいっぱいいるのでしょうが、
やればお金がかかり、患者の負担が大きくなったり、
逆に時間がかかるので、医者に入るお金が少なくなったり。
経済的な理由がとても大きく影響していたりします。
(すべてとは言いませんが…)

国を支えているのは人であり、医療、そして教育が、
国の発展のためにとても大切だと感じる今日この頃です。
2010.04.18 Sun l kohtas. URL l 編集
No title
今回は気管支炎らしき症状は自然治癒しました。IELTSのエッセイじゃないですが、発展途上国も先進国もsolutionは最終的に医療と教育をどうするか、ってことになりそうですね。もう若くない私も、このブログで予防医学の大切さを学んでおります。
2010.04.19 Mon l yukiko. URL l 編集
Re: No title
yukikoさん

こんばんは。予防に年齢は関係ありませんよ(笑)。
いや、関係ない…というより、年齢ごとの予防の仕方があるわけです。
ちょっと偏っているかもしれませんが、
できるだけ客観的に書こうと心がけておりますので、
今後ともよろしくお願いいたします^^
2010.04.19 Mon l kohtas. URL l 編集

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