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時計を気にせず、ゆっくり眠りました…。
こんな休日も必要ですね(笑)。

さて、ここ最近いろいろなところで、
研修医が大学に残らなくなった…という話を耳にします。

そして、その理由として、
「給与が他の病院に比べて低い」
「研修医用の机や部屋がない」
「雑用が多く、医師としての勉強ができないから」
…というような声が挙げられています。

僕のように、研修が義務化されていなかった時代に、
大学病院で研修して医師になったものとしては、
いろいろと考えさせられることも多いです。
まず、待遇面の問題です。

これは改善されて然るべきでしょう。

僕は、大学院生だったこともあって、学費を払っており、
その上、給与というものは存在していませんでした。
当直した分だけは、医局が払ってくれましたが…。
そんなわけで1年目は仕送りしてもらって生活してました(笑)。

僕の同期で院生でなかった先生たちも、
当然常勤医の身分ではありませんでしたし、
手取りで月20万円未満くらいだったと思います。

ただ、地方医大だったこともあり、研修医の数もそんなには多くなく、
自分用の机やロッカーは使わせてもらえましたし、
1年目の途中からは、外勤の口もあって、
2年目からは外勤先の給料で生活できるようになりました。

ですから、この辺りが整っていない病院に研修医が来ない、
…というのは、まぁ納得なわけです。

ただ、「雑用」というものについては、
今の医学教育を考えるとちょっと疑問が残ります。

医学部では、手技は当然教えてもらえませんし、
病院におけるシステムなども教育されてはいません。

そんな状況でこの「雑用」には、
採血や点滴、そしてさまざまな書類書き、
…といったものが含まれると思います。
もしかしたらさらに、医局行事の幹事やら何やら…、
そういったものも入るかもしれませんね。

あくまでも僕個人の見解、とお断りしたうえですが、
これらは、どんな社会であっても、
誰もが一度は通らなければならないものだと思います。

ですから、これを最初に就職する際の理由として、
もっともらしく挙げるのはいかがなものか、と。

例えば、採血や点滴ですが、
僕も研修医のころはとても下手で、
患者さんのところに行くのがとても嫌でした。

でも、2年目、3年目、となるにつれて、
当然失敗する確率は減ってきましたし、
何よりも、その時間を使って、
患者さんとコミュニケーションをとることができました。

ある入院患者さんのところでは、
30分くらいで終わる抗生剤の点滴の針を刺して、
そのまま話していたら、終わったので自分で抜いて帰った…、
なんてこともあったわけです。

若い医師にとって、自分が行う処置によって、
患者さんが痛みを覚えつつも、それを感謝してくれる、
そういうことを経験することは、
より高度な処置を行ううえではとても大切ですし、
手技を向上させるモチベーションになると思います。

また、書類書きや、医局行事でのいろいろな役割などは、
こういったものを行うことで、
組織の構造やシステム、そういったものを知ることにつながります。
当然、1年目がやることと2年目がやることは違いますし、
それを伝えていくことで、そこにもコミュニケーションが生まれます。

こういったコミュニケーションを、
忙しい仕事の中でしっかりとっていくことが、
医師という職種にはとても重要だと思うのですが…。

ただ一方で、医師の数が少ないと、
いつまでたってもこのようなことをやらなければならず、
経験年数に応じた研修を受けることができない、
それも事実だと思います。

今は医師不足で、若い医師が研修先を選べます。
他の就職活動と一緒で、そうなると人気のない病院は、
どうしてもご機嫌をとらざるを得ないのでしょう。

ただ、医師という職業は非常に公共性が高く、
病院は営利企業とは違って、社会に役立つ医師を養成する義務があること、
それを忘れてはいけないと思います。

今、地方の医学部では定員を増やしたりしていますし、
これから先、若い医師たちにとって同じ状況が続くとは限りません。
もしかしたら、病院が研修医を選べるという、
今と逆の状況が生まれてくるかもしれませんし。

これから医師になる人も、そして病院側も、
自分のためというよりは、困っている患者さんのために、
医師免許が存在して、病院が存在しているということを、
しっかり認識しておく必要があると思います。

そして、国は、研修医のご機嫌を病院がとらないと、
地方の医療が崩壊してしまうような状況を、
一刻も早く見直す必要があるのではないでしょうか?

病院間で研修医を争奪しなくてもいいように、
ただでさえ経営が苦しい地方の医療機関、医学部に対して、
施設、そして人的資源の充実を図るべく予算を配分し、
若い研修医が地方の医療機関に対して、
魅力を感じられるようなプログラム作りを、
国が率先して進めていくべきでは?と思ったりもします。

各大学や医療機関の努力だけに依存していては、
勝ち組がますます勝ち組になるだけです。

これは、中央がどんどん暮らしやすくなり、
地方がどんどん疲弊していくことにもつながるわけです。

そういった大きな視点から、当事者には、
この問題をとらえてもらいたいと思います。

一方で僕のようにとてもマイナーな分野で働いているものも、
研究職としての医師が、臨床においてどのように役立つのか、
…ということを、もっとアピールする必要があるのでしょうね。

いい研究をしている大学は、その結果を使ってもっといい医療を提供できる、
そんなことが起こってくれば、地方の医学部にもまだまだチャンスがあると思います。
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2011.01.30 Sun l 仕事のこと l コメント (0) トラックバック (0) l top

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